不動産投資のデメリットは?不動産投資の短所を解説!

不動産投資にもデメリット(短所)はあります。

他の一般的な投資と比べ、不動産投資には次のようなデメリットがあります。

1.短期間での大きな利益が期待しづらい
2.投資開始時に手間がかかる
3.投資開始時のコストが高めである
4.好きなタイミングで投資を始められない
5.好きな金額で投資を行う事ができない

以下では、これらのデメリットについて、1点ずつ解説していきます。

※本稿では、シンプルな不動産投資(収益不動産に直接投資するような不動産投資)を対象とした解説を行っています。複雑な不動産投資の場合には、内容が当てはまらない事があります。

不動産投資のデメリット①:短期間での大きな利益が期待しづらい

不動産投資の投資先である不動産には、「短期間に価値が大きく変動するような将来を期待しづらい」という特徴があります。この為、不動産投資には、「短期間での大きな利益が期待しづらい」というデメリットがあります。

不動産投資は、「買った後、すぐに価値が急上昇する可能性のある対象に投資したい(急上昇後に売り抜ける事で、短期間で大儲けをしたい)」と考える方とは相性が良くありません。

逆に言えば、不動産投資は、「投資先の価値が急上昇する可能性は低いが、急下落する可能性も低い」という特徴のある投資先を求めている方に向いています。

※不動産投資の投資先である不動産に激しい価値変動が全くない訳ではありません。

不動産投資のデメリット②:投資開始時に手間がかかる

不動産投資の運用中の手間は、原則、多くはありません。また、適切な対象に投資を行った場合、投資後は安定的な収益を期待する事も出来ます。しかし、投資開始時には、様々な理由から手間がかかります。

この為、不動産投資には「投資開始時に手間がかかる」というデメリットがあります。

まず、不動産投資の投資先である不動産については、特殊な扱いが法律などで定められています。

この為、不動産投資を始めるにあたっては、原則、有資格者(宅地建物取引士)から様々な説明を受ける必要がありますし、権利を守る為の登記などの手続きも必要となります。手続きに難しい点はないのですが、他の多くの投資と比べれば、投資を始める為の手間はかかると言えます。

また、不動産投資の投資先である不動産は、それぞれが異なる物件です。

この為、投資先を決める為にも、多くの手間がかかります。もちろん、投資先を適当に決めてしまえば、この手間は省けます。しかし、投資先の選定は非常に重要ですので、通常、投資開始時には、しっかりと手間をかける事になります。

不動産投資のデメリット③:投資開始時のコストが高めである

同じ理由から、不動産投資の開始時には様々なコスト(費用)が発生します。不動産投資の開始時には登記の為の費用や不動産特有の税金が発生しますし、活用した専門家への支払いが発生する事もあります。

これらの費用の多くは、投資先である不動産に特別な扱いが定められている為に発生するものです。この為、不動産投資には、「投資開始時のコストが高めである」というデメリットがあります。

なお、投資開始時の費用については、投資後の継続収入によって回収する事が期待できます。ただし、その為には、投資後にある程度の期間が必要となる事が多くあります。この為、次々と投資先を切り替えるような投資スタイルを好む方と不動産投資の相性は良くないと言えます。

不動産投資のデメリット④:好きなタイミングで投資を始められない

不動産投資の投資先である不動産は、実態のある「モノ」です。この為、投資先が無尽蔵に存在する訳ではありません。特に、一定以上の魅力のある投資先は限られています。

この為、「不動産投資を始めたい」や「追加で不動産投資を行いたい」と思っても、その時点で適切な投資先があるとは限りません。すなわち、不動産投資には、「好きなタイミングで投資を始められない」というデメリットがあります。

もちろん、どのような条件の投資先でも良いのであれば、ほとんどの時点で投資先を見つける事は可能でしょう。しかし、それぞれの投資家には、通常、「投資先についての条件(希望)」があります。ですから、その条件を満たす投資先が出てくるまで待つ事になります。

この為、「投資すると決めたら、すぐに投資ができないと困る」という方に、不動産投資は向いていません。

不動産投資のメリット⑤:好きな金額で投資を行う事ができない

同じ理由から、不動産投資の投資先は、存在する候補から選択する事になります。この為、自分が望む金額通りの投資が出来るとは限りません。特に、細かい金額まで希望にピッタリ合う投資先を見つける事は、ほぼ不可能です。

この為、不動産投資には、「好きな金額で投資を行う事ができない」というデメリットがあります。

例えば、4000万円の投資をしたいと考えていたとしても、投資候補として3500万円と4500万円の投資先しか存在しなかった場合、原則として、投資する金額をどちらかの投資先に合わせる事になります。

不動産投資のデメリットを理解する重要性

不動産投資には多くのメリットがありますが、同時に、ここまで説明してきたようなデメリットもあります。この為、全ての投資家に不動産投資がお勧めできる訳ではありません。

貴方が不動産投資を検討されているのであれば、「自分は不動産投資のデメリットを許容できるのかどうか」という点については十分に検討された上で判断される事をお勧めします。

もし、「自分が不動産投資に向いているのかどうか(他の投資の方が向いているのではないのか)」という点の見極めに自信が持てない場合には、当センターでの相談をご検討下さい。

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